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認知症の原因となる病気によっては治療が可能なものもある
認知症と聞くと「進行を遅らせることしか出来ない」「もう元のようには治らない」と思われている方も多いかと思いますが、実は認知症を引き起こしている原因となる病気は様々で、その病気によっては治療ができます。
認知症の「原因となる病気」は認知症の種類で紹介しています。
以下はその治療可能な「原因となる病気」です
1. 慢性硬膜下血腫 (まんせいこうまくかけっしゅ)
なんらかの事故で強く頭を打ったときに、頭蓋骨(ずがいこつ)の硬膜の内側に出血して、それがたまって血腫ができて脳を圧迫する病気です。
治療法
頭蓋骨(ずがいこつ)を切り抜き血液のかたまりを取り除きます。
2. 正常圧水頭症 (せいじょうあつすいとうしょう)
脳の中を流れる髄液が脳室にたまってしまい、精神活動の低下、歩行障害、尿失禁などの認知症の症状が出る。
治療法
脳室にたまっている過剰な髄液を取り除く。
3. 甲状腺機能低下症 (こうじょうせんきのうていかしょう)
喉の部分にある甲状腺の機能が低下してホルモンの分泌が減ると、精神的な落ち込みがみられる。
治療法
ホルモン剤を服用する。
4. 脳腫瘍 (のうしゅよう)
腫瘍ができる位置によって認知症の症状が起こる。
治療法
放射線治療によって腫瘍を小さくできると進行をストップさせることができる。
5. ビタミン欠乏症
ビタミンB1、B12、もしくは葉酸などが欠乏すると注意力、集中力の低下や記憶障害などが起こることがある。
治療法
ビタミン剤を服用して治る。
6. 薬剤の影響
ステロイド剤や心臓病のジキタリス剤、胃潰瘍(いかいよう)の薬や抗がん剤などで認知症の症状がでることがある。
治療法
薬の服用を止めることで回復。