トイレ以外の場所に排泄してしまう
家でトイレ以外のいたる場所に排泄をしてしまう症状があります。
階段、こたつ、ソファー、椅子、浴室など腰掛ける場所があればどこでもしてしまいます。
★ 認知症の人の気持ち
・ちゃんとトイレで用を足したつもりなのに・・・
・ここではしてはいけなかったの?
・知らないうちにしていたんだよ、ごめんなさい!
トイレを失態するとやはり本人は羞恥心もあるし、自尊心も傷つきます。
頭ごなしに叱りつけたり、「汚い!」など騒ぎ立てたりしては逆効果です。
●「年をとれば誰にでもあることだよ」など穏やかに話しかけながら、素早く汚物を処置いましょう。
●トイレのドアーに解りやすく大きな字で「トイレ」や「便所」など張り紙をしておくのは効果的です。
● 本人の排泄パターンを観察し、例えば2時間置きくらいであればその時間にトイレでしばらく座らせるなどすると、尿意がなくてもしてくれるものです。
オムツをはずしてしまい、周りじゅうを便や尿で汚してしまう
失禁をしてしまうのでオムツを使っている認知症患者さんも少なくないですが、寝ている間にオムツを外してしまい体のみならず布団が便や尿まみれになってしまう事があります。
★認知症の人の気持ち
・ 濡れていて気持ち悪いから・・・
・ 蒸れて暑いから心地悪い!
・ 大便したから自分で何とかしようとしていたらこうなっちゃった・・
オムツの不快感のために外してしまいます。
またトイレのとき下着を脱ぐ動作をが覚えていて、その感覚でオムツを外してしまいます。
● なるべくオムツを汚れたままにしないで排泄したら直ぐに取り替えてあげるようします。
● 寝る前のトイレは習慣づけ寝床のすぐとなりにポータブルトイレ(簡易トイレ)を用意することも大切です。
●排尿パターンを観察しその時間ごとにトイレに付き添ってあげるようにします。
自分の大便をいじる (弄便 ろうべん)
自分の便、とくにトイレでないところでしたり、オムツの中の便をいじり回し、壁やものに擦り付けてしまう。
家族はとても不清潔で介護する気持ちもなえてきてしまう。
★ 認知症の人の気持ち
・ 何とかしたくて触っていたらどこかで拭きたくなってしまって・・・
・ オムツの中が気持ち悪いから手で掴んで排除しようとしたけどどうしたら良いか解んなくなっちゃて
・ なんでそんなに怒るのかな? (本人は便を便と思っていないケース)
● オムツの中に便が溜まっていると不快感から弄便(ろうべん)がはじまる可能性がたかくなりますのでコマメに取り替えるようしましょう。
● 本人の排泄パターンを観察してなるべくトイレで行えるように誘導してあげましょう。
● 残便があるようなら水分摂取量を増やして腹部マッサージ、または温湿布などで刺激を与え便を出しましょう。
● 本人は便を他の何かと思い込んでいる場合もありますので、まずは「何をしているの?」と穏やかに尋ねて、叱責せずに他に興味が移るように誘導しましょう。