認知症の問題行動を抑える漢方薬とは

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現在の認知症治療薬でもっとも効果があるとされている薬は「塩酸ドネペジル」ですが、東北大学加齢医学研究所の荒井先生は「塩酸ドネペジル」と漢方薬との併用に注目しています。

 

 

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家族を悩ませるのは認知症の周辺症状

 

家族への暴言、暴力、幻覚など周辺症状の治療では一般的には「抗精神病薬」が使われています。

ただし「抗精神病薬」は口の中や胃の中のものが誤って気管に入る「誤嚥性肺炎」(ごえんせいはいえん)を起こしやすくなったり転倒もしやすくなるという問題があります。

※「抗精神病薬」を使用している人としていない人とでは使用している人の方が3.5倍転倒しやすくなるそうです。

実は認知症が重症化して転倒するということよりも「抗精神病薬」の服用によるリスクの方が深刻だったのです。

漢方薬「抑肝散」で認知症の介護が大きく軽減

そこで荒井先生は、ある患者さんが夜中にキーキー泣くので家族が眠れないという相談に夜泣きの漢方薬「抑肝散」を与えたところ良い結果が得られたので認知症の周辺症状全般に広げて行ったのです。

そして西洋医学のスケールで評価することにしました。

対象者は抑肝散を投与したグループ27人と薬物を使用せずに観察を続けたグループ(コントロール群)が25人の単純盲試験といわれる方法をとりました。

その結果がしたのグラフです。

(クリックで拡大します)

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このグラフは投与1ヶ月後に認知症周辺症状の重症度と頻度を掛け合わせてスコアにしたNPIというスケールで評価した内容です。

点数が高いほど症状が強いです。

結果は見ての通り抑肝散を投与した場合、症状の改善が明らかです。

 

また、注目すべきは抗精神病薬を使用すると「活動性」も下がってしまうのですが、抑肝散の使用では逆に「活動性」は上がっていたそうです。

抑肝散が効果を発揮する認知症の周辺症状

 

荒井先生によると抑肝散は、幻覚、興奮・攻撃性、焦燥感(しょうそうかん=いらだち焦ること)・被刺激性、異常行動、睡眠障害などの認知症症状にも高い効果が得られたということです。

下のグラフがそうです。

(クリックで拡大します)

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副作用がほぼ無い漢方薬 「抑肝散」

 

荒井先生は顆粒状(かりゅうじょう=こな状のこと)の抑肝散を朝晩ひと袋づつ使用しているそうです。

抑肝散は赤ちゃんでも飲めるほど飲みやすいそうですが、患者さんに抵抗があるようならゼリーやジュース、味噌汁にも混ぜても良いそうです。

 

荒井先生が現在まで使用していて抑肝散は殆ど副作用はなく、認知症薬の塩酸ドネペジルとの併用でも副作用は起こっていないそうです。

※塩酸ドネペジルとは商品名「アリセプト」のことです。

抑肝散を紹介しますが、市販薬を使用する場合でも医師への相談を必ずしましょう。

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