認知症 中核症状と周辺症状 ➀

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認知症の症状は次の2つに大きく分かれます。

記憶ができなくなる記憶障害や、場所や時間がわからなくなる見当識障害を中心とした「中核障害」と弄便(ろうべん)や徘徊(はいかい)、妄想(もうそう)などの問題行動をおこす「周辺行動」です。

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中核症状とは

中核症状の多くは5つの機能障害が現われます。

1 記憶障害

2 見当識障害

3 理解 判断力の障害

4 実行機能障害

5 その場の空気が読めない

この5つについて、それぞれ見ていきましょう。

1. 記憶障害

 

多くの場合、認知症は記憶障害から始まります。

特に初期は新しい記憶が思い出せなくなります。

(でも少し考えて思い出せるのであればただの老化ですので心配いりません)

 

新しい記憶は海馬と呼ばれる仮置き場に一度たくわえられます。

その後、時間が経つと大脳新皮質の連合野と呼ばれるところに移ると考えられています。

認知症の多くはこの新しい記憶をつかさどる「海馬」から壊されていきます。

 

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やがて古い記憶も思い出せなくなり、家族などの人に対しても娘を「お母さん」などと呼んだりします。

2. 見当識障害

時間、場所、人物について解らなくなる見当識障害が起こります。

見当識障害は順番もおおむね同じで「時間」⇒「場所」⇒「人」の順番で解らなくなります。

 

時間については、長時間待つことや待ち合わせの時間に合わせて出かけるなどの行動ができなくなります。

やがて季節なども解らなくなっていきます。

 

場所についても、方向感覚、居る場所の感覚が解らなくなります。

近所に出かけて「迷ってしまい、馴染みのお店があったのでそれを目印に帰って来た」などの言動から家族は気付きます。

しかし夜間、いつもの目印が解らない状況では帰ることができなくなります。

やがて昼間でも目印となる馴染みのお店などがあっても迷うようになります。

家の中のトイレの場所も解らなくなります。このようになったらトイレのドアーに「トイレ」などと紙に書いて貼っておくなどしましょう。

 

人については孫をよその子と間違えたり、家族の区別などもつかなくなっていきます。

3. 理解 判断力の障害

考える速度が遅くなり、考えがまとまらず言いたい事への言葉が見つからない等の様子を目にするようになります。

そして同時にいくつかの事柄をこなすような事、例えば料理などができなくなります。

また車が猛スピードで走る道路に飛び出すなど危険に鈍感になったり、銀行ATMや電子レンジのタイマー設定、自動改札などの機械の操作ができなくなります。

 

更に、簡単なお釣りの計算などの計算全般や何か突発的な出来事があると大きく混乱する様子が見られます。

4. 実行機能障害

これは段取り、計画を立てて行動に移すことが出来なくなる障害です。

 

料理でも「こっちの鍋を煮込んでいる間に、こちらの具材を切って洗っておこう」などの組立ができなくなります。

でも、味噌汁だけ一品作るなどの単純なことはできることが多いので、家族が付き添って一緒に料理を作ると良いようです。

出来る事はなるべくやらせてあげるようにしましょう。

5. その場の空気が読めない

周囲の状況の判断がつかないため、突拍子もない反応をしてしまいます。

例えば近所の噂話などしてしまうと自分のことだと思って怒り出してしまうなんてことがあります。

まとめ

介護家族がたどる4段階の心の変化で紹介したように、介護家族の心の変化は「戸惑い 否定」⇒「混乱 怒り 拒絶」⇒「あきらめ 割り切り」⇒「受容」へとすすみます。

 

認知症を家族が受け入れるようになると介護者も要介護者もそれまでよりズット穏やかに生活をすることが出来るようになるといいます。

また上記の「中核症状」の現れにおいて、例えば家族が本人に「さっきも言っただろ?」とか「もう〇〇は触るな!」とか頭ごなしに言ってしまうとそれがストレスとなって、思わぬ「周辺症状」になって現れるケースもあります。

なるべく早い段階で「受容」の域に入りたいものです。

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